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将来期待できる商品や技術

銀行員が、よくうのみにするのが、この「将来期待できる商品や技術」です。融資を申し込むにあたって、企業が、自社独自の商品は技術を銀行にアピールし、この商品や技術が、将来これだけの売上増加につながる、ということを、事業計画書にして、説明します。

 

銀行員は、このような将来性の高い(ように見える)商品や技術を「すごい!」と思い、通常なら融資は出ないような会社でも、融資を出すことは多いものです。そのため、いかに、斬新な商品や技術を、それが将来どれぐらいの売上増加につながるか、銀行にアピールするかは、銀行から融資を引き出すための有効な手、ということになります。

 

はっきり言って、銀行員がそのような商品や技術を、目利きするのは無理です。銀行員は、その分野の専門家ではありません。あらゆる業種と融資取引をしており、ある特定の分野で専門的な知識がある、というわけではないのです。

 

そのため、この商品や技術は、将来このように広がっていく、というような事業計画を、もっともらしく書けば、銀行員は「すごそう!」とうのみにします。

 

私たちにご相談いただく会社の中で、「銀行から、わが社の商品(技術)は高く評価してもらっている。」ということを、よく聞きますが、実態はこのようなものです。

 

その分野の専門家が、商品や技術を高く評価するのならまだしも、その分野の素人である銀行員から高く評価してもらっても、それで自社の商品や技術はすごいんだ、と自信を持ってもしょうがないのです。

 

ただ、それで通常は融資が出ない会社でも、融資が出てしまうことは多いのです。そして、せっかく出た融資を、食いつぶしてしまいます。資金が尽きそうになり、また前回の繰り返しで、自社の商品や技術をしっかりアピールした事業計画書を作り、銀行に融資を申し込むとどうなるでしょうか。

 

そうすると、やっぱり融資は出てしまうのです。事業が赤字でも、将来性が期待できる商品や技術をアピールした事業計画を見てもらって出た融資は、ほとんどの場合、赤字の補てんに消えてしまいます。

 

そうなると、借入金はふくらんでしまう一方。しかし、融資は永遠に受け続けることができるわけではありません。借入金がふくらんでいき、やがて限界がきます。そうなると、残ったのは莫大な借入金と、赤字体質のままの事業、ということになります。

 

あなたの会社は、このようなことになっていないか、見直してみてください。

 

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