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破産した後サラリーマンになれますか?

私たちは、資金繰りが厳しい中小企業の経営者からご相談をいただいていますが、私たちにご相談いただく前に別の方にも相談していた、ということをよくお聞きします。

私たちにご相談いただく前に相談した相手として、一番多いのは、

弁護士

です。

そして、弁護士に

「資金繰りが厳しいがどうしたらよいか。」

と相談すると、ほとんどの場合は、

「破産しなさい。」

と言われるようです。

ただ、その答えが納得できず、私たちにご相談にこられて、私たちが

「破産する前に、会社立て直しのためにやれることはいろいろありますよ。
がんばりましょう。」

という話をすると、みなさん驚かれ、「精神的に楽になった。」と言って帰られます。

弁護士は、言うまでもなく「法律の専門家」です。資金繰りが厳しくなっととしたら、「法律的に」どう解決するか、という視点から考えます。

そのため、法的整理の代表である「破産」を進めるのです。

弁護士の職業柄、仕方がないのではないでしょうか。

そして、弁護士に相談した後、経営者は私たちに相談されるのですが、私たちが、破産せずに会社を再生させる方法を提案をしても、

「いや、いっそのこと破産した方が、楽になるのでは。」

とおっしゃる経営者も、中にはいらっしゃいます。

そこで、私たちが経営者に問いかけるのが、

「では、御社は破産したら、その後社長はサラリーマンになれるのですか?」

ということです。

経営している会社を破産させた後、経営者はどうなるのか、を考えてみます。

経営者がその後どうやって、お金を稼いで生活していくのか、道は主に、次の2つに分かれます。

1.サラリーマン
2.新たに起業

サラリーマンの道を選択するのは、いいでしょう。給料は確実にもらえ、それを生活費として、生活を立て直していくことができます。

しかし、経営者の多くは「今さらサラリーマンになれない。」と思っているのも、真実ではないでしょうか。

今までは

「人を使う立場」

だったのが、サラリーマンになると、

「人に使われる立場」

となります。

実際、そのギャップに悩み、サラリーマンになっても続かない方は多いと思われます。

また、年齢が高い方は、サラリーマンになろうとしても、なかなか就職先がないのではないでしょうか。

このように、経営している会社を破産させた後、経営者がサラリーマンになるという道は、実は難しかったりします。

ではサラリーマンではなく、再度経営者になる、つまり新たに事業を起こし、経営者になる道はどうか、考えます。

破産するということは、以下のものを失います。

・今まで築き上げてきた取引先
・今まで育ててきた従業員
・事業の核としてきた不動産(自己所有の事務所・工場・店舗など)
・今まで積み上げてきた信用

これらを、破産では失うことになります。

とすると、破産した後、新たに事業を起こして経営者になるということは、「何もない」状態から、事業を作っていく、ということになります。

バイタリティのある経営者であれば、それも可能でしょう。

ただ、「何もない」状態から事業を作っていく、ということは、経営者であるあなたは、その大変さ、困難さは十分、知ってらっしゃるのではないでしょうか。

それであれば、破産という選択肢よりも、破産せずに、会社を立てなおすことを考えるのが、より合理的、と言えます。

会社が厳しい状況でも、

・今まで築き上げてきた取引先
・今まで育ててきた従業員
・事業の核としてきた不動産(自己所有の事務所・工場・店舗など)
・今まで積み上げてきた信用

は存在します。それを全く無くして、一からはじめるのか。それともそれらを生かして、破産せずに会社を立て直していくのか。

そもそも破産というのは、極端な言い方をすると、借金をチャラにすることが目的です。

しかし破産しないでも、今存在する借金の影響を極力少なくすることはできます。

今回は、破産を考えた際、どういうことを経営者は考えていくべきか、について述べました。

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