日本政策金融公庫(国民生活事業)の融資を繰上返済するリスク
メルマガ読者とのQ&A
【質問】
弊社では1年前に日本政策金融公庫から2千万円の融資を金利2%の4年返済で受けました。
先日、弊社で取引のある信用金庫の担当者がこの融資について、金利を下げてさらに5年返済で借り換えをやらせてほしいとの提案がありました。
しかし知人の話では、日本政策金融公庫からの融資を繰上返済すると今後1年間は融資を受けられない、さらにその先も融資を受ける際にマイナスになるのではとのことでした。
実際のところはいかがでしょうか?(Y様)
【回答】
まず、日本政策金融公庫のホームページにあった、当公庫の基本理念はこちらの通りです。
国の政策のもとで、民間金融機関では対応がむずかしい分野を補完し、政策金融を機動的に実施します。
ということは、当公庫はあくまで民間金融機関の補完という役割があるということです。だから、繰上返済してペナルティを受けることはないです。
また、当公庫に対しては「資金が潤沢になっているから繰上返済しておきたい」と伝えてください。「信用金庫から融資を受けるから繰上返済をしたい」と言わないでください。
金融機関の職員としては、他行で借換え、されるのは、不快な感情が起きます。
政府系金融機関の職員と言えども同じ感情があると思われます。あくまで「資金が潤沢だから」という説明をしてください。