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売上・利益を上げるために重要になる棚卸資産について

2022年6月の消費者物価指数が前年同月比+2.2%上昇し、3ヶ月連続で2%を超えています。

 

物価上昇だけでなく、個人消費や設備投資の増加、会社の収益向上により個人の賃金増加で、経済が回っていけるような状況ができれば良いと思います。

 

今回は、売上・利益を上げるために重要になってくる棚卸資産について、お話をします。

 

銀行は、決算書や試算表の棚卸資産の勘定科目を注意深く見ています。業界平均や月商と比べて棚卸資産が過大な場合は気を付けてください。今後の銀行融資に影響を与える可能性があります。

 

在庫を持つのにはメリットとデメリットがあります。

メリット

  1. 大量の商品・製品をまとめて仕入れることで、仕入コストを削減できる
  2. 受注後すぐに納品が可能で、受注機会損失を防ぐことができる
  3. 季節変動等の需要変動リスクに対応が可能である

デメリット

  1. 在庫のままでは仕入代金を回収できず、資金繰りが悪化する
  2. 長期期間保管することで品質低下の恐れや、流行遅れ等で商品・製品の価値が低下する
  3. 在庫には保管場所が必要で、保管スペースの確保や在庫維持コストがかかる
  4. 値下げして販売するか、売れなければ廃棄処分することになり、収益が悪化する

 

棚卸資産の運用効率を表す指標に「棚卸資産回転率」があります。

 

1年間に何回転しているかを表す数字で、数字が大きいほど商品が売れていることを意味します。

 

〇棚卸資産回転率(回)=年間の売上高÷年間の棚卸資産平均

 

〇棚卸資産回転率(回)=年間の売上原価÷年間の棚卸資産平均

 

当然業種によってバラツキがあるので、業界平均や同業の会社と比較することで原因が見えてきますので、今後の具体的な対応策に役立ちます。

 

需要予測の精度を高めて、適正在庫を維持することで欠品を出さない最小限の在庫数を維持し、自社の利益を確保してください。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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