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日銀の利上げ決定による貸出金利の引上げについて

金利の引上げについてお話しさせていただきます。『日銀 追加利上げ決定 政策金利0.25%程度に』というニュースが流れた事は皆様も記憶に新しいのではないでしょうか・・・

 

今回の利上げについて日銀は、31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めました。これについて植田総裁は会合のあとの記者会見で「物価が上振れるリスクに注意する必要があり、2%の物価目標の持続的・安定的な実現のために利上げの実施が適切だと判断した」と述べられました。

そもそもなぜ貸出金利が上がるのか?

では、そもそもなぜ貸出金利が上がるのでしょうか?それには下記のような流れで金利が上昇するという経緯があります。それぞれ簡単に見ていきましょう!

政策金利の引上げ

政策金利とは、景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行(日本では日本銀行)が設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼすものです。

短期プライムレートの引上げ

その結果、短期プライムレートの引上げが引き上げされます。短期プライムレートとは、「短プラ」とも呼ばれ、金融機関が優良企業向け(業績が良い、財務状況が良いなど、融資する上で問題がない企業)に対して、短期(1年以内の期間)で貸し出す時に適用する最優遇貸出金利(プライムレート)のことをいいます。

借入方法により金利が適用される

その後、借入方法により各々の金利が適用されています。融資の金利は固定金利と変動金利とに分かれています。固定金利は完済まで金利が変わりませんが変動金利は完済までの途中で金利が変動します。

 

例えば、

手形貸付:固定金利。

当座貸越:変動金利。

手形割引:割引ごとに金利が決まり金利は変動。

証書貸付:変動金利と固定金利。(変動金利では、短期プライムレートが基準が多い)

 

だから、貸出金利が上がるのです。

 

では貸出金利があがる事で企業様に与える影響は新型コロナウイルス感染症が終息しましたが、人件費・材料費・電気代等の高騰の影響を受け業績は低調に推移、コロナの時に借入をした返済が開始され毎月の返済額は増加、最後の追い打ちが貸出金利の引上げなのか・・・

 

そもそも今回の短期プライムレートの引上げは17年ぶり、今まで変動金利であっても基準金利である短期プライムレートの引上げがなかったことから固定金利と同じであった事から金利があがるという経験がないのではないでしょうか?これは金融機関の若い担当者も同じです。

 

しかし、業績には必ず影響がでます。

 

  • 利益が少なくなり納税額が少なくなる
  • 利益が少なくなり資金調達に影響を及ぼす

 

今回短気プライムレートが0.15%引上げされる事から、該当するものは貸出金利が0.15%は上がると思います。金融機関から金利の引上げの説明が開始されており、経営者の皆様は仕方ないと・・・金利の引上げが今回のみであれば問題ないのですが・・・更に上がる可能性があることも心のどこかにお含みおきください。

 

よって、金利が上がる事は良くも悪くも企業には影響がでるという事です。

 

私は常に今できる事を一緒に考え、一緒に行動していけたらと思っています。一度弊社に相談して頂き、改善策を一緒に考えませんか?

 

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この記事の著者

  • 山中 肇

    経歴:愛知県第二地方銀行 管理職
    主な実績:
    ・金融機関調整
    CF以上の返済を履行していた先に対し、金融機関の見直しを行い、CF以内の返済額への減額対応し実現。
    ・資金調達
    適正な金額・期間・調達方法のアドバイスを行い資金調達を実施。
    ・リスケ対応
    改善計画書を作成し金融機関に一緒に訪問しリスケ交渉の支援を実施し毎月の返済額の見直しを行い、予実管理まで実施。
    ・サービサー対応
    サービサーとの交渉に同席し、円滑な交渉をサポート。
    ・金融機関対応以外に租税関係の交渉同席、取引先への支払延期交渉同席等、些細な事から大きな事まで対応しております。

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