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常に必要な運転資金と折り返し融資について

今回は、事業を行っている限り常に必要な運転資金と折り返し融資についてお話をします。

 

運転資金とは、仕入資金、従業員の給与、地代家賃等経費が該当し、企業が事業を運営する上で必要な資金を言います。

 

必要な運転資金は以下の計算式で算出できます。

 

〇 運転資金=売上債権(売掛金・受取手形)+棚卸資産-仕入債務(買掛金・支払手形)

 

運転資金が増加する要因は、

 

  1. 回収条件の長期化
  2. 棚卸資産の増加
  3. 支払条件の短期化
  4. 売上高の増加
  5. 固定費の増加

 

※必要とする運転資金の目安は、一般的に月商の3ヶ月分、業種によっては6ヶ月分を確保すると良いです。

 

折り返し融資は、銀行から融資を受け毎月の返済していく中で、ある程度の返済が進んだ所で、再び元の融資金額まで借入する融資です。

 

折り返し融資を受けることで、

 

  1. 資金繰りが安定化
  2. 返済した分を再び借入することで現預金の維持が可能

 

気を付けることは、順調に毎月の返済が進んでも必ず折り返し融資が実行されるとは限りません。銀行側は再度融資の審査が行われるからです。

 

最近は、信用保証協会付き融資や日本政策金融公庫の折り返し融資は出ますが、プロパー融資は否決になるケースが増えています。

 

※理想的な借入方法は、

 

  • 融資の件数が増えると毎月の返済額が増えるので、融資の件数を増やさず既存の借入と一本化させることで毎月の返済額を増やさないようにします。
  • 業績が悪くなると借入出来なくなるので、今後業績が悪化すると見込まれる場合は、前もって早めに借入をして下さい。

 

運転資金や折り返し融資を借入したい、信用保証協会や日本政策金融公庫からの借入でなくプロパー資金での借入を希望している、取引銀行を増やしたい・又は新規に取引できる銀行を探している、赤字や債務超過でも融資が受けられる可能性を検討してみたい、既存銀行からこれ以上の借入が出来ない、資金繰りが厳しい等の悩んでいる企業は、お気軽にお問い合わせください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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