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金利引下げの稟議書を書いてもらうために

2014年11月20日号

新規融資の金利がどんどん下がっている現在において、過去に受けた、高い
金利の融資の金利引下げも交渉していきたいところです。

金利は、引き下げれば企業側が有利、銀行側が不利になる、利害関係が対立
することであり、既存融資の金利引下げ交渉を、銀行は嫌がるものです。

金利引下げには、新規融資の審査と同じように、銀行内で稟議書を回覧し、
支店長や本部の決裁者による決裁が必要です。そして稟議書を書くのは、
あなたの会社を担当する銀行員です。金利を引下げてもらいたい場合、
気持ちよく稟議書を書いてもらわなければなりません。

担当する銀行員にとって、融資先の金利を引き下げることは、社内の評価は
マイナスにはなってもプラスとはなりません。自分にとってメリットのない
仕事をしてもらわなければならないのです。

また新規融資のための稟議と違い、金利引下げの稟議は、いつやってもよい
という性質のものです。融資を受けるには、企業としてはこの日まで実行
されなければならないというのはありますが、金利の引下げにはそれがあり
ません。

銀行としては、金利引下げは遅ければ遅いほど良いのです。引下げまでは
高い金利で利息をもらえるのですから、当然です。

また銀行の担当者としては、企業から金利を引下げてくれと言われ、簡単
に受け入れるようであれば、上司から「君は、お客さんから言われたこと
は何でも受け入れるのか。」と言われてしまいます。

金利引下げを企業から要請されても、担当者としてはのらりくらりとかわし
たいものです。

そこを、どうやって早い時期に稟議書を書いてもらい、金利を引下げて
もらうようにしたらよいでしょうか。

宿題形式

そこで考えられるのが、宿題形式です。金利の引き下げを銀行に要請する
とともに、

「2週間後の○月○日に支店にうかがいますから、それまでに決めておいて
ください。」

と返事の期限を決めておくのです。

銀行の意思決定は稟議形式となっていて、担当者の一存では金利引下げは
決められません。担当者が稟議書を書き、銀行内で回覧され、決裁者が
決裁することにより金利引下げが決まります。

そこを考えると、2週間程度の期間があれば、稟議書を回覧して決裁者が
決裁するにはほどよい時間となります。

直接支店長と会うことも

なお、金利引下げを銀行に要請しても、銀行の担当者が
「考えておきます。」と言いながら、のらりくらりと先延ばしする場合。

直接、支店長に話をすることも考えられます。

その支店において重要とされている融資先でなければ、支店長には簡単に
会えません。

そのためにあらかじめ面識を作っておきます。

新しい決算書ができた後に決算説明を銀行に対し行い、そこで支店長に
同席してもらって、その機会に支店長と面識を作っておくのです。
1年に1回、決算説明の時ぐらいは、支店長は出てきてくれるでしょう。

面識を作れば、支店長と会いやすくなります。そして金利引下げの要請を
する時、担当者に、金利引下げの件で相談させてほしい、自分が支店に
訪問するから支店長も同席してもらえないか、と言います。

そして支店長が出てこれば、金利引下げの相談を支店長に直接行うことが
できます。

支店長に対しても金利引下げのことを言われたら、担当者としては動かざる
をえないでしょう。

また支店長の同席が実現されなくても、支店長の同席を求めたことにより、
金利引下げに対する企業側の本気度を、担当者に感じさせることができ
ます。

稟議書を気持ちよく書いてもらうために

なお、金利引下げの稟議書を書く仕事は、担当者としては、自分の業績に
ならないやる気の出ない仕事です。それでも稟議書を書いてもらわなけれ
ば、金利は下がりません。

一方でその担当者は、営業目標があります。そして営業目標の項目は、
多岐に渡ります。

その中で、あなたに負担にならないことを一つ、協力してあげてもよいの
ではないでしょうか。

例えば銀行系列のクレジットカード会社のクレジットカード作成。一般の
カードであれば、年会費があってもせいぜい1,000円程度ではないで
しょうか。

このように、あなたにとって負担のないことを一つ、協力してあげるの
です。

銀行の得意先係は、本部から与えられた営業目標の達成に常に追われている
ものです。こういった協力は、大変ありがたいものです。

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