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スプレッド貸という貸付方法を知ってますか?

銀行には、スプレッド貸という貸付方法があります。それは、金利の決め方に特徴があります。

TIBORという金利指標をご存じですか? 「東京銀行間取引金利」と言い、銀行の間で、資金が余っている銀行が、資金が不足している銀行に資金を融資する時の金利です。

 

日本経済新聞のマーケット欄に、よく目をこらして見てみると書いてあります。金利は、1週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年物に分けて提示されております。

 

例えば、2月11日の新聞では、6ヶ月金利は0.09917%と書いてありました。

 

その金利から、スプレッド(SP)を上乗せして、企業に融資する金利とするのです。スプレッドとは、銀行の儲けの部分のことです。例えば、スプレッド0.6%とすると、

 

TIBOR 0.09917% + SP 0.6% = 0.69917%

 

となり、0.69917%の金利で企業に融資するのです。銀行は、他の銀行から0.09917%でお金を借りて、儲けを0.6%上乗せして、企業に融資する、という考え方です。

 

期間の考え方は、例えば6ヶ月の融資の場合、TIBOR6ヶ月物を基準とします。TIBORは1年物までしかありませんので、当然このスプレッド貸は、期間1年までの短期融資となるのです。

 

また、金額は1億円以上の場合のみと決められている銀行がほとんどです。では、どのような企業がスプレッド貸を受けることができるのでしょうか。

 

金額は1億円以上ですから、1億円以上の借入をすることができる実力を持った企業が対象となります。また、銀行において、ある一定以上の格付を付けられている企業が対象となります。

 

スプレッド貸のメリットは、なんと言っても安い金利にあります。先ほどの例でも、金利は0.7%以下となり、かなり安い金利で融資を受けることができます。世の中には、そのような安い金利が存在するのです。

 

私の知っている中では、0.1%で融資を受けている企業もあります。まあ、誰もが知っている大企業ですが。

 

企業の経営者としては、スプレッド貸を受けられるようになることが一つの目標ともなるでしょう。そこまでの売上、利益をあげられるようになるまではとても大変です。

 

みなさん、「スプレッド貸」が受けられるようになるよう、がんばりましょう。

 

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