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業界平均に比べて在庫が多いか少ないかを銀行はチェックしている

経営者なら常識でしょうが、在庫が多すぎると、資金繰りを圧迫してしまいます。現金預金が在庫に置き換わることを考えれば、当然のことでしょう。また、決算書での「商品」「製品」など、棚卸資産の勘定は、銀行は注意して見る箇所です。棚卸資産の金額は、会社の売上規模の影響により大きくなったり小さくなったりするので、月商の何ヶ月分あるかということを見ます。業界平均に比べて、在庫が多いか少ないかを銀行はチェックして、もし多いようであれば、銀行はその原因を探ります。

 

主に次のような原因があります。

 

  • 在庫管理体制ができていず、仕入れすぎてしまっている。
  • 今後売れる見込みのない在庫をたくさん抱えている。
  • 架空の在庫を計上し、決算書をよく見せようとしている。

 

いずれの原因も、銀行としては悪い評価となりますが、架空在庫の計上は、いわゆる粉飾決算となります。見つかったら、今後の融資を止められてしまったり、回収をはかられてしまう危機となります。ちなみに、業界平均の棚卸資産の金額は、月商に比べて次のとおりです。ざっとした数字です。

 

  • 製造業・・・1.5〜2.0ヶ月
  • 卸売業・・・1.0〜1.5ヶ月
  • 小売業・・・1.5〜2.0ヶ月

 

この数字は、もっと細かい業種(例:製造業では食品製造、繊維製造など)によって違ってきますし、また企業自体の特性によって違ってきますが、だいたいの目安としてください。この数値よりあなたの会社の棚卸資産の金額が大きいよれば、在庫が多すぎる可能性が高いので、在庫管理体制の見直しを行うべきです。

 

そうでなくても、今まで在庫管理体制をしっかりやってこなかった企業は、在庫管理体制をしっかりさせることをやるべきです。在庫が多いということは、その分現金預金が少なくなるということです。資金繰りがきつい企業で、在庫が主な原因となっているところは多いので気をつけてくださいね。

 

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