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会社を引き継ぐと銀行融資が出ない

最近の相談者の事例ですが、その方は2代目、といっても創業者とは血縁はなく、従業員で働いていたが創業者の引退で後を引き継いだ方です。その方が経営者になって5年。決算書も見ましたが申し分のない業績です。個人借入もありません。

 

しかし、融資が全然通らないのです。

 

私は元銀行員ですので、決算書を見て、他の状況もお聞きして、融資が出そうか出なさそうかはだいたい分かります。

 

その会社は、融資は出るパターンです。

しかし、出ないのです。

 

その方は、10行ぐらいの銀行に断られ続けて、私のところへご相談にこられました。

 

その方は、なんで融資が通らないのか、嘆いていらっしゃいましたが、確かにそのとおりです。業績は申し分なく、自己資本も厚く、申し分のない決算書だったからです。そして、私どもで引き受け、いろいろなルートで調査してみました。

 

そうしたところ、先代の社長のとき、保証協会で何かがあったらしいことが分かりました。何かは、端的にいうと、返済の滞りによる何かでしょう。しかし、相談にこられた現経営者は、そのあたりの事情は知る由もありません。先代の社長も、後継の社長にそこまでは伝えていなかったのでしょう。

 

銀行は、新しい会社が融資を申込んできたとき、まず保証協会に問合せをします。私の銀行もそうでした。これは、融資を手がけるにあたっての一つの儀式みたいなものです。

 

保証協会の保証が使えるかどうかを保証協会に聞き、まずは保証協会付融資ができるかどうか、考えるのが銀行員の習性です。

 

保証協会は、過去の事故(返済がされないこと)の記録は、ずっと保管しております。

 

今回の事例のように、昔のことが引っかかって、融資がなかなか出ない企業は、多くあるでしょう。私のところに、このようなケースでご相談にこられるケースは多いですから。前の社長の会社を引き継いだり、もしくは休眠会社を買い取ってその会社で事業を行う方法をとると、このような、リスクがあります。

 

たえず資金調達が必要な業種などでは、このことが致命的になったりします。融資を受けないと、会社は大きくできない会社であれば、もうどうしようもありません。

 

親の会社を引き継ぐ場合などは仕方がないかもしれないですが、親戚でもない方の会社を引き継いだり、休眠会社を買い取ったりする場合は、このような、過去の事故が尾をひいてしまうリスクは十分に考えましょう。

 

自分が知らなくても、実は過去に事故があったケースはとても多いですよ。

 

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