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後継者が引き継ぐために気をつけること

「経営者がリタイヤするために考える事」として、今日は後継者が引き継ぐために気をつけるこというテーマでお話をさせて頂きます。

 

譲る側でなく、譲られる側の視点にて「後継者さんが、どういったことをしなければならないか?」ということで
今回は書いています。事業承継をぼんやり考えてる後継者候補の方には読んで頂ければと思います。

 

また、引継ぎをする後継者の方には、後継者の方に「経営者の心境」を考えてもらう為の良い方法と思ってみていただくと何よりです。是非、譲る側の経営者の方も、引き継ぐ後継者のかたに心の準備をしてもらう儀式を設けて頂きたいと思います。

経営をひきつぐ心積もりのある、後継者の方へ

普段から、先代経営者の方からお金についての悩みを共有してもらうことはありますか?
ひょっとしたら、先代からまとまったお金を貸して欲しいとの依頼があったかもしれません。もしそうでしたら、会社の財務状況を理解できていましたか?会社の台所事情を理解して、同じ苦しみを味わっていたのなら、なおさら私の話を聞いていただきたいです。

 

経営面でもっとも気になる、「お金」のことについて、どうやって引継ぎをするかの話です。無借金経営で、資金も潤沢、ならばさほどの問題はありませんが、事業継続上、銀行借入がある会社がほとんどでしょうから、当然に、後継者は連帯保証人になることになります。

 

経営を引き継いだ後に、知らない所への借金が判明して、大変な思いをした。

経営を引き継いでみたら経営が見た目以上に厳しく、実施は借金を繰り返しての自転車創業だった。

 

なんてことを聞いた事がないでしょうか?

 

連帯保証の責任がどういったものか、よくわからずに、社長を引き継いだら、後で「こんなことなら会社を継がなかった」となることが結構あります。これを読んでおられる経営者の方にも、そのような体験があった方もいらっしゃるかもしれません。

だから、後継者の方には会社の状況を良く理解して、自分がとりうる選択肢を理解して、よーく考えて、「自分の未来」を納得して選ぶ必要があります。

”引き継ぐ側の心の準備”のために、儀式と考える時間を設ける

財務状況、経営環境をよく理解し、自分が取れる選択肢を理解し、しっかり考えて「選ぶ」ためのプロセスを簡単に書いてみますと、

 

①財務状況、経営環境をよく理解する

②法律上の縛りがどうなるか、理解する。

③後継者自身が、これからやっていけるか、よーく考える。

④承継活動を開始する。

 

というプロセスになります。

特に、①、②のプロセスは、弁護士さんや専門家を交えて、ちゃんとした説明の場を設けて緊張感を持って話し合いをすることを強くオススメします。これは儀式として必要だと思っています。時間をかけて、選べる選択肢を考えて、話し合う時間が必要です。
 

いろんな事業承継をそばで見てきて、心の底からそう思います。

 

とくに親子関係で多いのですが、すでに仕事を一緒にしている場合、これがおざなりにされるケースがとても多いです。このプロセスを何かのついで程度で「ちょっぴり話す程度」で済ませると、あとで先代さんが恨まれるケースがでます。(笑)

 

また、この”儀式”ができない理由として、

 

「いまさら数字のこととか何をいまさら!」
「いまさらかしこまって話し合いとか出来ない!」
「オヤジが何も教えてくれない!」

 

など、よく聞きます。どうしていいか分からない先代の方は、顧問税理士さんや顧問弁護士さんなどの専門家への相談をされてください。もちろん当社でも相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。(笑)

 

また、③のプロセスは、後継者の方が、時間をとって一人で考える作業が必要です。考えれば考えるほど不安が大きくなることが多いですが、その不安と向き合うプロセスが、経営者への第一歩となることでしょう。

 

財務内容は資金繰りと借金の内容を良く理解すべし

後継者が財務の知識に乏しい場合、「難しいけど勉強をして理解しよう」とする行動を取ることをよく見受けます。間違いではないですが、枝葉末節にとらわれないよう、次の2点に集中して理解をすることをオススメします。

 

  • 資金繰り →月、年、季節単位で、お金の出と入りがどのくらいなのか?いまどのくらいキャッシュが残ってるのか?
  • 借金の中身 →何のために借りた借金で、毎月どれだけ返していて、あとどのくらいの金額と期間がのこっているのか?担保はどうなっているのか?

 

こう書くと、「利益はどうでもいいのか?」と疑問に思われるでしょう。利益がでているに越したことはないですが、まずは、資金繰りが成り立つ事業構造かどうか、を確認すべきです。

 

そして、何年で先代の借金を返せるのか、そのためにはいくら毎月返すのか、それは楽なのか、厳しいのか、、、を後継者自身で考えてみることが絶対必要です。このプロセスを踏んでいないと、「こんなはずじゃなかった」と思うハメになります。

 

後継者の方で、「僕は営業担当なので、経理はわからん。妻に任せてる」などのケースもありますが、経営者として、前述の2点は理解しておく必要があります。

 

なにも、経理を全部してくださいといっているわけでないので、お金の流れと借金だけは理解しておきましょう。どういう風に体制を構築してよいか分からなければ、顧問の税理士先生か、当社にも結構なので、ご相談ください。

 

利益の話でなく、お金の話を理解してくださいね。

“夢”は必要だが、現実と折り合いをつけるプロセスこそ経営者の仕事

会社の財務状況、経営環境を良く理解して、これからの承継イメージを考えていく中で、後継者の方にも、事業を承継していく上で、あたためてきたビジネスプランや、やりたいことのイメージが有ると思います。

 

「俺の代で自由になんでもできる!」

 

というのはあろうかと思いますが、これからは財務上の手かせ足かせがついてきます。

つまり、「カネがないからできることはアレとコレだけ」といった縛りがでてくることがあります。たとえ、資金に余剰があり、今は問題がなくても、遠い未来を創造しながら、意思決定をして、手を打つ必要があります。

 

悪くなるときはあっという間です。

 

「自分は新規事業をやりたい!」

 

といった考えについても、これからは現実的でベスト、ベターな手を打っていくことが求められます。

気持ちのありよう「戦戦兢兢 深淵臨如、薄氷履如」

経営コンサルという仕事をさせて頂いている中で、現場経験の感想として、ですが、「有能な経営者ほど、本当の意味で慎重である。」と感じています。そのような有能な経営者の方は、詩経のなかにある

 

「戦戦兢兢、深遠に臨むが如く、薄氷を履むが如し」

 

という言葉がまさにぴったりといった姿勢で経営に取り組んでおられます。事業を引き継ぐ経営者の方には、この姿勢を身につけられたうえで、新規事業や新しい取り組みを行っていただきたいところです。

 

この姿勢を身につけて、経営に携わる際、意思決定をするには、苦しみを伴います。

 

「本当にやれるのだろうか? 成り立つだろうか?」

「失敗したらどうなるだろう? 屋台骨がもつだろうか?」

 

そんな悩みを持った上で、執念で事業を遂行することができれば、立派な後継者として会社はますます発展することでしょう。慎重なことは臆病でも無気力なのでもありません。立派な徳であります。

 

後継者の方には、是非 「戦戦兢兢 深淵臨如、薄氷履如」のお気持ちを持ち続けて頂きたいと思います。

 

執筆:嶽洋次郎

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