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決算書の勘定科目は感情科目

財務諸表と言われている決算書は貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・株主資本等変動計算書の4つを言いますが、この4つの書類の中で貸借対照表と損益計算書を中心に財務分析をしていくと思いますが、この2つだけでは、会社のお金の流れを掴むことができたとしても、会社のドラマまで読む解くことは難しいと思います。

 

そこで勘定科目明細が出てきます。この勘定科目明細には取引内容の概算が盛り込まれており、私も銀行員の時に融資先から決算書をお預かりした際には、勘定科目を舐めるように見ていました。

 

この勘定科目を私は感情科目だと思っています。ここでいう感情とは社長さんの感情を言います。資産項目で言えば、預金勘定。決算の段階で普通預金や当座預金は少ないより多い方がいいでしょう。多ければ社長の感情は高揚していたり、より社員とつながりを持ち、利益を出してより多くの預金を残そうと前向きな感情になるかもしれません。

 

逆に、預金勘定が年々少なくなって、損益も赤字傾向になっている場合の社長は、荒れていたり、落ち込んでいたり、銀行取引がどうなるか分からないようになるので不安な感情になるのかもしれません。

 

負債項目では銀行融資残高に社長さんの感情は多く詰まっているのではないでしょうか?業績が良ければ返済も順調に進み、銀行も頭を下げてお金を使ってくださいといってくるので社長さんもホッとした感情になるかもしれません。逆に、赤字計上をして返済も厳しくなり資金繰りに困ってくると、融資残高は増えていくし、返済ができなければ返済を止めるので、残高は高止まりのままになってきます。このケースでの社長さんの感情は計り知れないことでしょう。

 

そして資本項目の純資産の部の合計でプラスなのかマイナスになっているのか?一番、敏感になる項目かもしれません。

 

資産>負債=資産超過・資産<負債=債務超過。

 

債務超過になれば、銀行の態度が急変することは、社長さんはなんとなくは理解していると思います。

 

だから債務超過にならないように、顧問税理士先生に相談をして、債務超過にならないようにお化粧をするのも、勘定科目に社長の感情と資産項目の勘定科目に分散されています。

 

具体的には、相手が倒産して不渡りになっている受取手形をそのまま残していたり、回収できない売掛金も残高に計上したり、利益調整をするために期末棚卸を膨らました結果、商品在庫の金額を膨らましたり、減価償却を法定償却するところを、減価償却の調整をして営業利益を黒字にして銀行によく見せようとしたり・・・といった感じです。

 

この勘定科目を勘定科目として数字を見るようになると、社長さんの経験がない方でも、社長さんになった気持ちになれるのではないでしょうか。逆に、いくら社長の経験があったとしても決算書を見ていない社長さんはいくらでもいるので、社長さんの経験がない方でも疑似体験をすることで決算書は必ず読めるようになります。

 

決算書の対照表や損益計算書には、その会社の社長さんの考え方(哲学)が表現されており、ただ単に数字と相手勘定を見ても何もイメージはできません。決算書を読み解くということは、その会社の社長の考え方を理解しようとすることであり、そのために勘定科目明細を感情科目明細と置き換えて読んでいくことです。

 

その会社の当事者の社長さんはもちろんのこと第三者として決算書を読む側の方々も決算書を見るときは、この感情をイメージして読んでみることで異次元の世界が見えてくると思います。

 

保険パーソンの方々も法人生保をお預かりする時に、決算書のお預かりをしているとは思いますが、勘定科目までは深く読んでいないのではないでしょうか。

 

しかしながら勘定科目を上記のように置き換えて見るようにしていけば、生命保険のネタを探す以前に、その社長が経営の意思決定をそのような想いでしてきたかということが理解できるようになり、社長さんとの会話の中で深い共感を得ることができるようになると思います。

 

ですから決算書のお預かりをする際には、勘定科目も一緒にお預かりして、時間が掛っても勘定科目明細を読めるようになっていけば、法人生保の実績が上がるのかもしれません。

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