銀行からプロパー融資を勧められた
メルマガ読者とのQ&A
【質問】
一般に、信用保証協会の保証付融資より、プロパー融資を勧められますが本当にそうでしょうか?今まで、信用保証協会の保証付融資のみで借り入れをしています。信用保証枠もまだ、多く残っています。
今回、銀行より、プロパー融資の提案を頂いています。
信用保証協会の保証付融資の場合、現在、保証料の補填がある為、プロバー融資であっても、信用保証協会の保証付融資であっても金利条件的には差がありません。
それでも、プロパー融資の方が良いでしょうか?
もし何かあったとき、プロパー融資の方が取り立てが厳しいと言うような心配はありませんでしょうか?なお、何れも、担保は個人保証のみです。(F様)
【回答】
今まで保証付融資のみであったが、プロパー融資を勧められた。大変すばらしいことです。プロパーでいくべきでしょう。
一般に、保証付融資とは信用保証協会の保証がついた融資、プロパー融資とは信用保証協会の保証がついていない融資のことを言いますが、保証付融資の方が審査は通りやすいです。
保証付融資は、銀行が出す融資に信用保証協会の保証が融資額の8割までつく形です(一部10割保証のものもあります)が、銀行はプロパー融資で10割リスクの中で融資を出すよりも、信用保証協会の保証がついて2割のリスクの方が融資を出しやすく、また信用保証協会の審査は銀行のプロパー融資より審査が通りやすいので、保証付融資の方が審査は通りやすいのです。
だから、企業の融資戦略としては、プロパー融資で受けられるならなるべくプロパー融資で受け、保証協会の保証枠は後々のためにできるだけ空けておく、というのがセオリーです。
またプロパー融資の方が保証付融資よりも取り立てが厳しいとは一概に言えず、その観点からは考えなくてよいでしょう。