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経営承継の円滑な進め方

つい最近、日頃からお世話になっているある著名な方と会食をしているときの話です。会話の経緯は忘れましたが、「PDCA」のことが話題になりました。

 

仕事柄この言葉は切っても切れない言葉なのですが、どうも昔から腹に落ちないところがあって、その場でその方に問いかけてみると同様な所見をお持ちの様でした。

 

P(計画)→D(行動)→C(評価)→A(改善)

 

言い換えれば計画を立て、その計画に基づいて行動し、その成果を評価して、その評価に基づいて改善策を講じ新たな計画を立て循環させると言ったところでしょうか。

なるほど言葉では理解できるのですが…。せめてPとDの間にM(動かす)があれば少しはしっくりくるのですが。

 

今日は、引き続き親族内承継について少しお話をしてみたいと思います。

 

前回のメルマガでは事業承継税制のことについて軽くふれましたが、その際にこれまでは資産承継がメインであった事業承継からこれからは経営を承継すると言う概念を持つ事が重要であると書いてきました。

 

それでは、その経営承継に対してどのようにアプローチをしていくのかがポイントになるわけですが、
まず初めに

 

「承継する社長が経営をしていく上で大事であると考えていること(思い)が一番重要であり、それを明文化すること」

 

にあると考えます。言い換えれば、先代経営者の属人的な経営から組織的な経営に向けて脱皮していき、

 

社長目線で経営が行われる会社、言い換えれば判断基準(ルール)が明確になっている体制

 

をまずはしっかり作り上げ、事業環境を満たした上でこれを後継者にバトンタッチして行くといったそんなイメージです。

 

簡単な例え言えば、

 

  • 販売面では販売価格、取引(支払)条件、取引先の与信範囲などにルールを設けているか?
  • 製造面であれば原価計算を行う上でのルールが確立されているか?
  • 購買面であれば明確な仕入方針(仕入先、支払条件、与信等)を持っているか?
  • 経理面であれば売上、仕入計上基準にルールを設けているか?
  • 債権・債務は最適な情報システムを活用し、効率よく管理できているか?又は、不正が出来ない仕組みを確立できているか?

 

と言ったところでしょうか。当然ながら、会社によってその判断基準(ルール)が違うわけですが、このように判断基準(ルール)を明文化すなわち可視化していく事は、承継していく上で必要なストーリーであり、これにより経営の承継は円滑に進んでいく事でしょう。

 

そして、これが小生の考えるPDCAの「P」から「D」に動かす力「M」になると考えています。その意味で、経営承継の出発点は正に「判断基準(ルール)」を持つと言うことがキーワードになります。

 

執筆:沖原 厚則

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