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取引がない銀行から資金調達する時は!?

今回は、融資取引がない新規銀行取引についてお話しをします。

 

今取引のある銀行に加えて、新たに別な銀行と融資取引をしたいと 思っている経営者は多いと思います。一部の銀行に融資が集中すると、 急に融資対応が厳しくなるリスクもあるので、 新規銀行を開拓することは重要です。

 

最近は、私が金融機関に企業を紹介するケースでも、 申込み経緯、既存取引銀行の融資状況等を詳しく聞かれることが多いです。 新規に融資した企業が、1年以内に条件変更(リスケジュール)したり、 倒産しているケースが増加しています。

取引がない銀行と新規取引をする時の留意点

① 新規銀行の融資窓口に直接相談に行く場合

会社が直接、融資窓口に行く場合、最初から警戒されてしまうケース、 資金繰りに困ってきた会社とみなされるケースがあります。 融資戦略を練って、資料等準備してから訪問しましょう。

② 関連会社がある場合

関連会社を設立した理由、事業内容、財務状況等を説明する 必要があります。聞かれる前にこちらから先に説明をすると良いです。 関連会社との資金取引は、疑われる恐れがあるので決算期末には 解消し、貸借対照表に残高が無いようにしましょう。

 

金融機関が取引を望んでいる対象先は、「現在及びこれから成長する企業」です。

 

<成長性の高い企業>

1.顧客ニーズを先取りする企業

2.会社の強みを把握し、その強みを活かしている企業

3.本業が安定し、競合企業と差別化されている企業

4.積極的に新商品・新技術に取組み、ノウハウを蓄積している企業

5.新規顧客、新規市場を開拓している企業

6.毎期利益の一部を設備投資等に充当している企業

7.経営資源(人・モノ・金・情報等)を有効に活用している企業

 

成長性を測る定量的な財務指標

1.売上高増加率

2.経常利益増加率

3.総資本増加率

 

一般的に、会社の規模(売上高)が大きくなるにつれ銀行取引の 数も増えていきます。少ない銀行数だと一つの銀行から融資を 断られると資金繰りが苦しくなるからです。 最近の金融情勢が大きく変化する時代に於いては、 複数の金融機関と如何に上手く付き合っていくかが重要になってきます。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決糸口を1000案以上の提案している。

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