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2020年度の倒産・休廃業・解散件数、及び粉飾決算

2020年度の企業倒産件数、休廃業・解散件数、及び粉飾決算等についてお話をします。

 

2020年度の企業倒産件数は、コロナ対策で給付金や金融機関の融資支援が大きく寄与して、7,773件で前年比▲7.3%減少、一方で休廃業・解散件数は49,698件で前年比+14.7%増加しています。

(出所:東京商工リサーチ資料)

 

今後、急に金融引き締めはしないと予想しますので、倒産件数は若干増加傾向、休廃業・解散件数は今年がピークで来年以降は減少すると思います。

 

企業倒産した中でコンプライアンス違反(意図的な法令違反や社会規範・倫理に反する行為等)倒産で最も多かったのは、下記の通りです。

 

1位:粉飾

2位:事業外での不祥事・悪質な不払い

3位:資金流出・横領等の資金使途不正

(出所:帝国データバンク資料)

 

先月相談依頼があった顧客で、決算書の現預金を大幅に調整していたケースがありましたが、これは分かる人が見れば容易に判断できます。

 

会社の粉飾決算は

 

1.条件変更時の実態バランスを精査する時

 

2.融資申込み時、融資が可能かどうか微妙な場合に決算書内容を具体的に調査する時

 

3.決算書提出後、決算登録する時

 

に発見するケースが多いです。

 

先週、りそな銀行が企業の財務諸表や預金口座を出入りするお金の流れから粉飾決算を検知するシステムを開発したと新聞記事が出ていました。

 

詳細な粉飾検知システムの内容は分かりませんが、去年10月にメルマガで話をした金融機関で使われている「あらかん」は大分昔から使用されている財務分析システムです。

 

会社を立て直し健全な会社経営を継続していく為には、正確な財務諸表が必要不可欠であり、財務分析・把握、事業計画書作成、毎月の予実管理を徹底的に行っていきましょう。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決糸口を1000案以上の提案している。

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