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中小企業がメガバンクと距離を取るべき理由|最適な金融機関選びの実務

中小企業の経営者から「大きな銀行と取引しているほうが信用度が上がるのではないか」「ホームページに大手銀行名を掲載すると安心される」という相談をよく受けます。しかし、その考え方は見直すべきです。本記事では、中小企業が本当に付き合うべき金融機関を、メガバンクの実態と最新の法制度から解説します。

中小企業が選ぶべき金融機関は地域金融機関

金融機関は大きく3つのカテゴリーに分かれます。メガバンク、地域金融機関(地方銀行・信用金庫・信用組合)、政府系金融機関です。では、中小企業はどの金融機関と付き合うべきでしょうか。

 

その答えは、あなたの企業の本店所在地に本店を構える地域金融機関です。

 

例えば、年商5億円規模で、今後も同程度成長して年商10億円規模を目指す企業の場合、メガバンクと付き合うメリットはほぼありません。むしろ地域金融機関と付き合うメリットの方が圧倒的に大きいのです。

 

メガバンクは、大企業や中堅企業向けの金融機関であると割り切って考えることが重要です。

メガバンクの収益構造が変わった|中小企業融資は優先度が低い

メガバンクが中小企業融資に積極的でない理由は、その収益構造にあります。

 

現在のメガバンクの主な収益源は、利息収入ではなく、課題解決に対する対価(ソリューションフィー)です。つまり、非金利収益に重点が置かれており、中小企業に資金を貸して利益を得ようという考え方が非常に薄い状況です。

 

メガバンクの職員が個別の相談にきめ細かく対応しない理由も、ここに起因しています。中小企業向けの融資は、メガバンクのビジネスモデルの中では優先度が低い業務なのです。

2026年5月施行の事業性融資推進法が示唆すること

二つ目の重要なポイントが、2026年5月に施行される事業性融資推進法(事業性融資の推進等に関する法律)です。

 

この法律は、以下の目的で制定されています。

 

「不動産を目的とする担保権又は個人を保証人とする保証契約等に依存した融資慣行の是正及び会社の事業に必要な資金の調達等の円滑化を図り、これらにより会社の事業の継続及び成長発展を支え、もって国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする」

 

つまり、この法律は、不動産担保や個人保証に頼らない事業内容に基づいた融資推進を求めています。

 

しかし、メガバンクは現在のところ、この法律を主眼とした業務体制を構築していません。対話を通じて、メガバンクの職員が中小企業向け融資を主眼とした業務を行っていないことが自然と伝わってきます。

地域金融機関を選ぶべき理由

地域金融機関と付き合うメリットは、単なる融資条件だけではありません。

 

  • 経営課題を丁寧にヒアリングし、事業に合った融資提案ができる
  • 地元の経営環境を理解しており、助言が実践的
  • 中小企業融資がコアビジネスであり、職員の対応品質が異なる
  • 事業性融資推進法への対応も先行している傾向

 

地域金融機関こそが、中小企業の真のパートナーとなり得る存在です。

最後に

日々の経営上のお悩みは、融資や資金調達に限りません。事業展開の方向性、補助金活用、財務改善など、些細に見えることでも、相談を通じて今後の経営の方向性が見えることもあります。

 

金融機関選びで迷われている場合は、ぜひ弊社の無料相談をご活用ください。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    広島県出身。公立大学法人北九州市立大学 商学部経営学科卒業。
    大手システム会社を経て、教育研修会社にて新規部門の立ち上げや西日本エリアの責任者として実務を担当。収益の黒字化と人財育成の両立に尽力する中で、「人が育たなければ企業は元気にならない」という強い信念を持ち、中小企業に特化した経営コンサルタントへと転身。
    現在は顧問先の支援を中心に、各地でセミナーや研修講師としても活動。地域金融機関・行政機関との連携や産学連携にも積極的に取り組んでいる。

    【主な活動・資格等】
    ・行政書士試験合格、事業再生アドバイザー(TAA)、宅地建物取引士、
     ITパスポート、動産評価アドバイザー
    ・大正大学 非常勤講師(R6・R7年度 マイスターワークショップ)
    ・大阪公立大学「アントレプレナーシップ教育力育成コース」修了
    ・キャンパスベンチャーグランプリ大阪(CVG大阪)審査委員(2022~2025)
    ・株式会社きたしん総合研究所 アドバイザー/経営者大学 講師(経営計画)
    ・再生支援ネットワーク会議メンバー(日本政策金融公庫 広島支店 国民生活事業)

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