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中古車販売店の経営の特徴と資金繰りのポイント

中古車販売店は中古車を仕入れるために、仕入れのコストが他の業種に比べて高額になる業種であり、仕入れから入金までの期間が長くなればなるほど、資金繰りは厳しくなってしまいます。そのため、中古車販売店が資金繰りを安定させるためには、手元資金に余裕を持たせることが大切です。

 

今回は、中古車販売店の経営の特徴と資金繰りの際に気を付けたいポイントについてご説明します。

中古車販売店の経営の特徴と資金繰り

 

中古車販売業の経営の特徴

中古車販売業の経営は他の業種に比べて、次のような特徴があります。

仕入れのコストが高い

中古車販売店で販売する主な商品は中古車です。車は単価が高いため、1台あたり数十万円から数百万円となり、中古車販売店では仕入れのコストが高額になります。商品がなければ集客ができないため、中古車販売店では中古車を仕入れ、つねに一定の在庫を抱えなければなりません。仕入れコストが高額に上る点は、中古車販売業の特徴だといえます。

開業資金が多額に上る

中古車販売店を開業するにあたっては、商品である中古車を展示するスペースと事務所を取得し、内装や外装を整えなければなりません。また、中古車の仕入費用も高額に上ります。そのため、中古車販売業は他の業種に比べても、開業資金に多額の費用が必要となる業種です。

売上が不安定になりやすい

例えば単価が1,000円の商品を月間に1,000個販売していた会社の売上が20%ダウンし、1ヶ月に800個しか販売できなかったと仮定します。この場合の売上額は100万円から80万円にダウンしたことになり、売上の下げ幅は20万円となります。

 

一方、単価が100万円の商品を月間10台販売していた会社の売上が20%ダウンした場合はどうでしょうか。このケースでは1,000万円の売上が800万円に下がることになり、売上の差額は200万円になります。

 

このように、販売単価が大きい商品を扱っている中古車販売店では、毎月の販売台数によって売上の額が大きく変動するという特徴があります。

中古車販売会社の資金繰りのポイント

中古車販売会社は、単価の大きな中古車を仕入れて販売をする事業スタイルであるため、開業資金が多額に上る、仕入れにコストがかかる、売上が不安定になりやすいといった特徴があることをご紹介しました。この中古車販売店の経営の特徴は、資金繰りにも影響を与えます。中古車販売店を経営する際には、次の点に注して資金繰りをするようにしましょう。

 

資金繰りに関して不安のある方はお問合せ下さい。

 

開業資金に余裕がなければ、早々に資金繰りが悪化するリスクがある

中古車販売店を開業する場合には、まず、商品である中古車を仕入れます。中古車販売店の売上は、中古車を販売しないと入金されないため、販売店が車の仕入れ代金を立て替え払いすることになります。中古車を仕入れても、全ての車がすぐに販売できるわけではないでしょう。そのため、仕入代金の支払いは発生するものの入金がなされるまでに時間が空いてしまいます。

 

開業からしばらくの間は、売上よりも借入の返済や家賃の支払い、従業員への給与の支払い等にかかる支出の方が大きくなるケースがあります。さらに、顧客を獲得するためには仕入れを増やし、店頭に商品を並べる必要もあるため、仕入れの費用も継続してかかってきます。

 

そのため、開業時に半年分程度の運転資金も準備しておかなければ、すぐに資金繰りが悪化してしまう可能性があるのです。中古車販売店を開業する際には、手元資金に余裕を持たせることが大切です。

在庫管理が杜撰になれば、資金繰りが悪化する

中古車販売店の在庫は、商品でもある中古車です。在庫は、お金を払って仕入れた中古車であり、商品が売れずに在庫として残ってしまえば、それだけ回収できないコストが増えることを意味します。支払いよりも入金が下回れば、資金繰りは悪化します。

 

また、中古車も生鮮食料品と同じで、鮮度が重要です。新しいモデルが発売になったり、マイナーチェンジが行われたりすれば、中古車はどんどん古いモデルになり、価値が下がっていきます。型落ちしたモデルは車両価格が下がるため、仕入れから時間が経過し、在庫として保管している間にモデルチェンジなどが行われてしまえば、利益は低くなっていくのです。

 

在庫管理をしっかり行い、在庫の日数や回転率などを把握しておかなければ、資金繰りは悪化してしまいます。

資金繰り表を作成して資金管理を徹底する

資金繰り表は、一定期間の資金の流れを把握するための大切な書類です。入金と出金の額とタイミングが分かるような表を作成し、どの時期にどの程度の資金が必要になるのか、またどの程度資金に余裕が出るのかを把握できるようにしましょう。

 

資金繰り表で資金の流れを管理していけば、資金繰りが悪化するタイミングにも気付くことができるため、早めに対策を打てるようになります。また、資金に余裕が出るタイミングが分かれば、その資金を事業活動に回し、事業を発展させることも可能です。

 

仕入額の大きい中古車販売業だからこそ、資金繰り表は資金の動きを管理するうえで重要な書類となります。資金繰り表を作成し、資金の動きを定期的に確認するようにしましょう。

中古車販売店の資金繰りのお悩みはエクステンドにご相談を

エクステンドは、中小企業や小規模事業者の経営コンサルティングを専門に行っている会社です。中古車販売業の経営者の方からも資金繰りなどについてのご相談を受け、経営改善のためのサポートを行ってきた実績もあります。

 

資金繰りの悪化は、会社の存続にも関わる重要な問題です。資金繰りが悪化しても、早めに対処をすれば最悪の事態を免れるケースも多々あります。エクステンドでは、経営相談は無料で承っております。資金繰りにお悩みのようでしたら、ぜひ早めに当社までご相談ください。御社の状況をお伺いしたうえで、経営のプロとして、できるだけ具体的なアドバイスをさせていただきます。

まとめ

中古車販売業では、中古車という単価の高い商品を仕入れるために仕入費用が高額に上り、ある程度資金の余裕を持っておかなければすぐに運転資金が不足してしまう恐れがあります。中古車販売店の資金繰りを安定させるには、開業資金や手元資金に余裕を持たせることが大切です。

 

中古車販売店の資金繰りのポイントは資金繰り表を作成し、資金の流れを明確にしたうえで、仕入れた中古車はできるだけ早く売り、在庫を抱えすぎないことです。しかしながら現在、すでに資金繰りの悪化に頭を悩ませている場合や、今後資金繰りが悪化すると予想される場合などは、早急に資金繰り改善の対策をとる必要があります。資金繰りについてのお悩みを抱えているようであれば、ぜひエクステンドにお気軽にご相談ください。

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