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最近黒字転換した企業の資金調達

中小企業経営者からの資金繰り・資金調達相談を受けている中で、よくある相談が、

今までは赤字を続けていたが、最近やっと月次ベースで黒字転換した企業の資金調達方法です。

例をあげます。

3月決算

平成20年3月期売上157百万円利益△8百万円

月次損益(単位:百万円)

 売上	利益	今期累計利益
平成20年4月 13 △1.0 △1.0
平成20年5月 14 △0.5 △1.5
平成20年6月 14 +0.5 △1.0
平成20年7月 15 +0.5 △0.5
平成20年8月 15 +1.0 +0.5


今が平成20年9月だとすると、前期決算(平成20年3月決算)は赤字決算です。
銀行から融資を受けることは難しいでしょう。

しかし経営努力によって、平成20年6月に月次ベースでやっと黒字転換し、その後も月次で黒字が出るようになりました。黒字体質になりました。

黒字体質の企業になることはとてもすばらしいことです。しかし、月次ベースで黒字となり、累計利益も黒字となった平成20年8月で締めた試算表を見せても、銀行は試算表よりも決算書をずっと重視するので、前記決算が赤字であることから、まだ融資は困難です。

それであれば、黒字決算となるであろう平成21年3月決算を待って、その時に融資を申し込めばよいのですが、そこまで待っていられない企業は多いでしょう。

この場合、考えられるのは、平成20年9月で決算を行う、つまり決算期を3月→9月に変更し、平成20年9月決算とすることです。

平成20年9月の月次損益も黒字であったら、この企業は平成20年9月決算で黒字決算となります。

そうすれば、黒字の決算書をもとに銀行は融資審査を行うので、審査は通りやすいのです。

そうすると、平成21年3月決算を待ってから融資を受けようとするより、半年早く、融資を受けることが期待できます。

また、決算期を早める方法で気をつけておくことは、決算期変更するにしても最低6ヶ月以上の決算とすることです。

平成20年9月決算であれば、上記企業は平成20年4月〜9月の6ヶ月決算となります。

それが、焦って平成20年8月決算としてしまうと、5ヶ月決算となってしまいます。

銀行は、最新決算が短期間(5ヶ月以下)での決算であったら、その決算は参考にしないことが多いです。

6ヶ月以上あれば、その決算は参考にすることが多いです。

銀行によっていろいろですので、取引銀行に、なにげなし聞いてみてはいかがでしょうか。

銀行は試算表よりも、断然、決算書を重視します。

ということは、最新決算が赤字であったら、その後1年は、融資審査に苦しむことになります。

今期は黒字ベースで、試算表でそれが証明できても、銀行はそこをあまり考慮してくれないことが多いです。

その場合のテクニックは、決算期変更により、早い時期に黒字の決算書を作ってしまうことです。

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