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リスケジュール交渉、こう言われたらこう切り返す

リスケジュール交渉を行うと、銀行からいろいろな要求をされます。ただその前に、リスケジュールを申し込む経営者として、気を付けなければならないことがあります。

 

それは、経営者の態度、です。

 

企業は銀行から融資を受ける時、例えば金額3,000万円、返済期間5年で融資を受けたとしたら、毎月返済50万円、60回払い、で返済していくことになります。そのことは、銀行と企業とで交わす金銭消費貸借約定書に記載されます。

 

それを、毎月返済1万円まで落とすリスケジュールを行うのであれば、約定書に書かれてある約束を守れないわけですから、経営者としては当然、申し訳ない、というおわびの気持ちを銀行に対し、前面に出さなければなりません。「銀行が貸したのが、だめだったんだ。」というような、いかにも銀行のせいにするような態度は、論外です。

 

毎月50万円返済する、その約束を守れないわけですから、経営者としてはまず、おわびの気持ちを銀行に示すことが重要です。そもそも、リスケジュールは銀行は受け入れる義務はありません。リスケジュールを受け入れてくれなければ、企業は返済ができなくなり、競売や差押え、保証人への取り立てなど、次の段階に移行するだけです。

 

リスケジュールを銀行が受け入れてくれるようにするために、まずは経営者が、おわびの気持ちを示すことが必要です。リスケジュール交渉は、まずはそこからスタートとなります。

担保を追加してほしいと言われたら

リスケジュールを交渉する、もしくは現在行っているリスケジュールの更新を行う時、言われがちなが、担保を追加してほしい、ということです。こう言われても、銀行の言うことを聞く必要はありません。

 

ではどうやってその要求を、断ることができるか。まず担保の場合。次の言い方をすることができます。

1.「担保となるものがありません。」

銀行から追加の担保を要求された場合、銀行は特定の不動産にねらいを定めている場合もあれば、そうでもない場合があります。

 

特定の不動産にねらいを定めていない場合、銀行は担保となりそうな不動産があるかどうかを把握していないわけですから、この言葉で、銀行の要求を断ることができます。

2.「不動産所有者の応諾がもらえません。」

経営者ではなく他人の不動産に、銀行が担保としてねらいを定めている場合、その不動産の所有者が承諾しなければ、その不動産は当然、担保に入れることはできません。この言葉で、銀行の要求を断ることができます。

3.「他の銀行でもリスケジュールを申し込んでおり、一部の銀行のみ担保を入れると抵抗されます。」

経営者が所有している不動産は、リスケジュールを行う企業であればまず、担保として入っているはずです。担保として入っていなければ、それを担保として入れることにより、リスケジュールを行う以前にそれで融資を受けることができるはずだからです。

 

だから、経営者が所有している不動産で担保が入っていない場合は、まずそれを担保に入れて、融資を受けることを目指します。

 

そもそも担保に入れていない場合でも、中小企業であれば経営者は銀行の融資の保証人になっていますので、最後は銀行が保証人へ取り立てることにより、不動産は売却しなければならないです。

 

この3の言葉も、経営者ではなく他人の不動産に、銀行が担保としてねらいを定めている場合に使えます。複数の銀行から融資を受けていて、リスケジュールを行う場合は全行一が原則です。そのため、一部の銀行のみに追加で担保を入れると、銀行間で不公平が生じます。

 

担保を入れない銀行からは、大きな抵抗をされることでしょう。この言葉を使うことにより、銀行の要求を断ることができます。

保証人を追加してほしいと言われたら

最近、リスケジュールの交渉において、保証人を追加してほしい、と言われることはほとんどなくなりました。

なぜなら、信用保証協会保証付融資でも、保証付でないプロパー融資でも、下記のことが保証協会や銀行に言われているからです。

 

1.保証協会方針(平成18年4月)

保証協会に対して保証申込を行った案件については、経営者本人以外の第三者を保証人として求めることを、原則禁止とする

 

2.金融庁通達(平成23年7月14日)

金融機関が企業へ融資する際に、経営に無関係な第三者の個人連帯保証人を求めないことを原則として監督指針を改正。

 

リスケジュール交渉や、更新時に、保証人を追加してほしいと言われたら、このことを言って断りましょう。

返済額を半分だけリスケジュールしましょう

リスケジュールで特に気を付けなければならないことの一つに、中途半端なリスケジュールがあります。

 

例えば5つの銀行で合わせて15本の融資を受けていて、毎月返済金額が300万円あった場合、返済金額を0円にするよう、リスケジュールの交渉を行ったとします。

 

しかし銀行から、

「毎月返済金額を0円にするのは無理です。半分の150万円だったらいけます。」

と言われたとします。

 

しかし、それは受け入れてはいけません。せめて、1本の融資で毎月返済1万円ずつ、15本の融資で毎月返済15万円までは、目指すべきです。

 

半分、150万円の毎月返済を受け入れると、その後、資金繰りが苦しくなった時、その150万円の返済をもっと減らしたいという再交渉を銀行に行うことは困難となります。そのため、リスケジュール申込時は中途半端には行わず、一気の返済減額を目指すべきなのです。

 

そもそも、リスケジュールを行う企業は、損益が赤字になっているケースが多いです。事業で赤字なのに、たとえ毎月返済金額が半分になったとしても、毎月150万円を支払うのは困難です。その計算ができていず、半分まで減らしてもらったからと、銀行の言うことを受け入れてしまうのは、命とりになります。粘って交渉を行うことが重要です。

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