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AI(人工知能)を活用した融資商品

2017年3月3日号 「銀行とのつきあい方」

 

将棋やチェスなど、(競技性の高い)ゲームで
AIが人間に、特にプロに勝ったというニュースが
珍しいものではなくなりました。

 

ビッグデータと呼ばれる膨大な情報にアクセスすることで
選択肢や状況を点数化、最適と判断される手を打つことで
コンピューターが人間を超える、そんなSFのような展開が
現実のものになりつつあるのでしょうか。

 

この影響は、勢いよく金融業界にも流れ込んできています。

 

AIと人間の争いは、融資審査にも及ぶ?

 

昨年10月、ジャパンネット銀行がAI(人工知能)を活用した
融資商品をはじめた、との発表がありました。

 

さかのぼって9月には、みずほ銀行がソフトバンクと提携して
AIを活用した個人向け融資を、今年より開始する予定
であることが公表されています。

 

ジャパンネット銀行の方では、特定のクラウド型会計ソフトを
使用することが前提で、その会計データ
(単に試算表や決算書という「結果」だけではなく
日常的な売掛・買掛等の発生、消込といったプロセスも
反映される)
を活用した融資判断がなされる、とのこと。

 

急速に露出度が上がっている言葉、フィンテックにより
実現する、新しい融資の形が生まれています。

 

※フィンテック:fintech
 Financial technologyの略語で、ビッグデータを基盤とした
AIの活用など、IT技術により生み出される新たな
金融サービス、とされます

 

融資審査に、人間は要らない?

 

では、近い将来、融資審査はAIに任せられるようになったとしたら
スピードは機械の方が早い以上
「融資担当者」は必要なくなってしまうのでしょうか?

 

当然、企業や経営者という「生き物」の評価に
数字だけ、機械的な判断のみというのは、いくら何でも
味気ないかなあ、と思ってしまう私は、もう古い
おっさんなのでしょうけれども。

 

…しかし、今日の銀行(員)の内、どれだけが
「機械的でない」融資判断をしているか、と思えば…、
なんとも複雑な気持ちになります。

 

銀行員の目利き vs AI が始まっている

 

なにしろ、将棋だってチェスだって、元々は
人間に勝つのは数十年早いと言われていたものです。

 

常に、大半の人間の予想を超える速度で成長し、
人間(プロの競技者)を上回る強さを発揮しつつあります。

 

※AIの方が強いからといって、そのゲーム(競技)の価値も、
 競技者の価値も一切落ちることはないのですが

 

少なくとも、あと数年もあれば、かつてのビジネスローン
のような商品がAIによって生まれ、融資担当者は補助的な
立ち位置になる、ということは現実的にあり得るのでしょう。
ジャパンネット銀行の商品に至っては、既にそうなっている
と言えるのかもしれません。

 

となれば、事業性評価を中心とした目利き、
数字に表せない企業の評価というのは、
本質的には銀行員が自らの価値を示すために
AIと競争するためのツール、となります。

 

AIとの競争は、特定のゲームの競技者から
日常のビジネスへと移り
その矛先は、真っ先に金融業界へ。

 

銀行員は、もう「規定の縛りが」とか言っていられる場合では
ないのです。規定通りでいいなら、AIでいいのですから。
知恵の絞り合いが待っています。

 

予想できない程の変化が、これから起こるのでしょう。
企業側としては、AIが相手でも、人が相手でも、
十分に評価されるだけの企業でいられるように、
事業を成長させていくことに尽きますが。

 

一点だけ付記すると、
AIの活用では間違いなく会計データや預金の入出金データの
活用がなされるため、日常の処理から適切に行うことが
求められることでしょう。
全てを開示してどうだと言える体制が、AI審査においては
重要になります。

 

執筆:今野 洋之

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