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経営を承継する4つのパターン

大手企業の社是の説明に出てくる 例え話を少し触れてみようと思います。

 

ある物語に

 

「北国の湖の畔に、心優しい老人が住んでいました。 その湖には毎年、雁の群れが飛んできて越冬します。 その老人は湖に集まる雁たちに餌を与えるようになり、 雁も喜んで餌を食べ、これが習慣化されていくように なりました。 しかし、ある時を境に雁の群れが湖に集まっても 老人は現れません。老人は既に亡くなり、 自力で餌を捕ることを忘れた雁たちはやがて 皆餓死してしまったのです。」

 

そして、この会社ではこのような社員の育て方はしません、 と記されているようです。

雁が自然界で生き延びていく為には自力で餌をとる逞しさが必要になるわけで、この会社ではその逞しさを育てる事こそが「社員を大事にする」と考えているようです。

 

ある経営者も「小善は大悪に似たり」と仏教の教えを語っておられますが、小生もまさにその通りであると思います。

前回、今までの事業承継の考え方から経営を承継するという概念が必要であり、そのストーリーには4つのパターンがあるとお話をしてきました。

 

その4つのパターンについて記したいと思います。

 

  • ①親族内に後継者が存在する→親族内承継
  • ②親族内に後継者は存在しないが、役員・社員でその候補は存在する
  • ③①及び②共、存在しないが社員・取引先のことを考えると会社は存続させていきたい
  • ④株式公開も可能である為、幅の広い後継者を求めていきたい

 

そして、誰が承継するかによるその承継者の属性によってそのストーリーは決まってきます。

当然ながら後継者候補には、承継していく上での「資質」と「意思」は必要になります。

又、この4つのパターンの特色について、記しますと

①親族内承継

親族内承継は、株式・経営といった経営権を維持することができるため、スピード感のある経営が実現されます。

その一方で、その実現の為には後継者の能力と安定した経営基盤が問われることになります。

②MBO

MBOは、後継者候補である役員・社員の株式買取り資金の調達がハードルになります。

 

このハードルをクリアーすることが出来ればある程度、経営の継続性は保つことが可能になります。商売は「0」から「1」を築くことが一番難しいわけで、ある程度の経営基盤があり、後継者が不在で、発展の見込みが高い会社であればこのパターンも増えていって欲しいものです。

③M&A

M&Aは、企業価値を認めてくれる受入れ先(買い手)が存在することにより、創業家が株式を売却し資金化することが可能になります。

 

このM&Aを選択する場合には、企業価値を高めておく必要があります。経営トップが入れ替わる(考え方がかわる)ことにより、今までの経営の持続性については疑問が生じることもあります。

④IPO

IPOは、上場することにより名実ともに社会の公器となることです。これにより会社の知名度が上がり、資金調達も可能になりより広く後継者を求めることができます。

 

当然ながらこれ以外にもこの4つのパターンには其々特色がありますが、大事なことは会社継続を前提にどのパターンを選択することが、現経営者にとって最適であるかを考える必要があります。

 

小生は出来れば①親族内承継が増えてくることを期待しております。

 

執筆:沖原 厚則

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