どのようにメイン銀行に話をもっていけばよいでしょうか?
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【質問】
今期の決算予測では、売上高は増加したのですが、利益額は微増になりそうです。
また、コロナ融資の返済も始まり、手許資金は減少しています。メイン銀行には新たな融資を依頼しているのですが、なかなか前に進んでいません。どのようにメイン銀行に話をもっていけばよいでしょうか?(印刷業 A様)
【回答】
このようなご相談はとても多いです。それは、材料費などの高騰により販売価格の転嫁をしたとしても、十分に転嫁されていないことが要因です。
販売数が同じであっても販売単価が上がれば、売上高は上がります。
しかし、仕入高も上がっています。
このようなときに決算書で気にして欲しいことは、損益計算書では粗利率、貸借対照表では増加運転資金です。
運転資金 = 売掛金 + 在庫 - 買掛金
増加運転資金は、前期と今期の運転資金の増加分です。おそらく上記の場合、運転資金が増加しています。計算式では、今期運転資金-前期運転資金がプラスになります。
また、価格転嫁のみならず、なかなか材料などが入ってこないため、いつもより多く在庫を抱える場合もあります。
このような仕入単価の上昇問題と仕入自体の流通問題により、運転資金が増加します。
増加運転資金分は立て替えになりますので、手元資金は減少します。売上が増加しているという喜びの感覚とは真逆のことがおき、社長様の資金繰りが忙しくなります。
よって、メイン銀行には、増加運転資金額をこちらで計算して、その立替分を融資して欲しいと依頼することとなります。
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