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銀行担当者から条件変更で対応しますと言われた

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【質問】

資金繰りが厳しく、銀行へ融資の依頼をしましたが断られました。その代わり、担当者から条件変更で対応しますと言われました。

 

条件変更により元金返済が猶予されることで資金繰りは多少楽になりますが、一度条件変更すると二度と融資を受けられないと聞きました。銀行の言うように対応すべきでしょうか。(サービス業 Y様)

【回答】

資金繰りが厳しくなったとき金融機関へ条件変更を申し出ることがありますが、一度条件変更すると二度と融資を受けられないということはありません。

 

場合によっては、条件変更しながら融資を受けられる場合もありますし、いつかは条件変更から卒業して正常に返済するようになれば、これまでどおり融資を受けることはできます。

 

これは別の社長様からの相談なのですが、その社長様は金融機関へはきちんと返済し、社会保険料を延滞しています。

 

これは順番が逆です。

 

社会保険料は毎月発生しますので、1回支払いを伸ばしたとしても厳しい状況を回避できるのはその月だけです。どちらにしましても金融機関へ資金繰りの相談をし、融資が受けられないのであれば、一旦、元金返済をおさえることがよいです。

 

そして、この次が重要です。

 

元金返済をいつまでも猶予してくれるわけではありませんし、通常に戻ることがいいに決まっていますので、返済の猶予期間に経営改善に着手することです。

 

なかには、元金返済の猶予により資金繰りが楽になったため安心してしまい、経営改善への着手が遅れている場合もあります。これは避けてください。あくまでも経営改善のための時間をもらったという認識でいてください。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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