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社長は社員の意見に耳を傾け社員は社長に前向きな意見を言う

社長一人が、会社を良くしようと思っても限界があります。それは、現場を担っているのは、社員一人ひとりだからです。だからこそ、社員を巻き込んで一緒に改善活動をすることが、今、求められているのではないでしょうか。

 

社長は社員の意見に耳を傾け、社員は社長に前向きな意見を言うことです。

社員の意見

私 :「社長、次回の会議で、社員にこの案件について意見を言ってもらいましょう。」

 

社長:「意見を求めても、前向きな意見は出ない。」

 

私 :「どう言うことですか。」

 

社長:「本人たちの都合の良いことだけを求めて、自分は何も直そうとしない。」

 

私 :「意見は言ってもらえるのですから、そこから改善活動に繋げませんか。」

 

社長:「いや、こちらから、こうしろと言った方が改善は早いよ。」

 

社員から会社の改善アイディアを募ることはたいへん有意義なことであり、改善手法のひとつです。現場で働いている多くの社員は、大なり小なり日々疑問を持って業務にあたっています。

 

しかし、社員からの疑問や提案・要望を、社長は素直に聞くことができず、会社への不平不満だけと思ってしまうこともあります。

 

つまり、客観的にみて誰もが正しい意見だとしても、社長と社員という関係から、納得できない気持ちにさせるのです。ここにポイントがあります。

 

もし社長が尊敬する方から、社員が言ったことと全く同じ改善内容を言われた場合、会社を良い方向に変えるためのアドバイスを受けたと思い、おそらくその内容に従って改善活動を進めるでしょう。

 

つまり、社長が社員のことを、どのような眼で見ているのかということが重要な分岐点となります。社員との信頼関係の中で、自主性を尊重して組織で運営しているかということです。

 

経営の大目標が、経営理念の実現だとすると、本来は社長も社員も同じ目標を共有しているはずです。しかし、その目標が同じでも、行き方やスピード感が社長と社員で異なります。

 

時に、わがままばかり言ってくる社員もいます。それでもなぜそのように言うのかを考え、社員の声を聞き入れる素直な気持ちは大切です。

 

逆に、社長も人間であるので、その日の気分がのらない時もあり、しっかりと意見を聞けないときもあるでしょうが、社員はそれには気づきません。

 

最終的に社員の声を受け入れるか排除するかは、社長自身の社員に対する気持ちで決まります。

 

未来が見えにくい環境だからこそ、社長ひとりだけではなく、社員全員で会社を良くするための意見交換をすることが、最終的にはみんなの幸せに繋がると思いますし、そうしなければ、競争に勝てる中小企業に成長できないのではないかと思います。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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