M&A買い手側の経営理念、ビジョン、価値観、行動規範も(が)重要です!
あまり厳密に議論、説明は本日の本論ではないので、お話ししませんが、概ね
経営理念とは、会社の存在意義
ビジョンとは、目指すべきゴール
価値観とは、主語は、会社で、会社として守るべき価値観
行動規範とは、主語は、そこで働く従業員で、守るべき行動です。
とご理解ください(少なくともこのコラムでは)。
売り手様の重要な調査対象項目
M&Aでは、買い手様によって、売り手様の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)は、重要な調査対象項目です。
買い手様が、売り手様の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)を知ることは非常に重要です。勿論、(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)が、どの程度、組織に浸透しているかが重要です(トップ層が”それ”を決めているだけではあまり意味はりません。)。
M&A後に、売り手様の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)と、買い手様との(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)をどう整合してくのか。差分をどうM&A後の戦略に落とし込むのか。これがまさに、PMI(Post Marger Integration)、つまりM&A後の統合作業です。
勘の良い方なら、もうお気づきだと思います。
差分を整合するには、売り手様の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)だけではなく、買い手様の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)も必要ということです。両者の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)がないと差分はありません。
(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)がない買い手側が行うPMIと”それ”があり、買い手側が行うPMIとにどんな違いが生まれると思いますか?
M&Aでは、買い手側には、売り手側より優れた経営力が成功の必要条件だと言われますが、(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)は正に、最初の一歩であり、骨格であると思います。買い手側としてのM&A戦略の第一歩は、自社の(経営理念、ビジョン、価値観、行動規範など)の策定と浸透なのかもしれません。