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高値売却M&Aのために準備するべき4つのポイント

近い将来、事業或いは企業の譲渡(売却)を検討している場合の注意点・準備しておくことの中で、重要なことは?というお話をします。

 

いくつもありますが、その中で、重要なことに4つに触れておきたいと思います。

 

①会計書類

②体制(権限委譲)

③時期

④魅力・強み

 

の順にご説明申し上げます。

①会計書類

M&Aでは、買い手候補様に、決算書一式のみならず、月次残高試算表を提出いたします。毎月月次残高試算表を作成するようにしておくことが非常に重要です。

 

また、店舗別、支店別、製品別の月次の収支を作成しておくことも非常に重要になります。

 

現在これらが毎月作成されていないなら、早急に作成する体制(外部の税理士様含めて)を整えることをお勧めいたします。

②体制(権限委譲)

中小企業の場合、大企業に比べてオーナー(或いは代表者)様の業績に与える影響が大きくなります。

 

事業・企業を譲渡して、引退される場合は、とくに、オーナー(或いは代表者)様が抜けても、業績に影響を与えない体制を事前に整えておくことが重要になります。

③時期

事業・企業を売却する時期に正解はありません。黒字に時に譲渡することがベターではありますが、それが、上昇トレンドの中の黒字である場合、事業・企業を売却する決断は、なかなか難しいかもしれません。

 

もっとも重要なことは、売却する時期が遅すぎないことです。これまでの経験上、売却が早すぎたという事例はございません。

 

あるとすれば、売却の意思決定が、遅すぎたという事例です。事業・企業の第三者への譲渡では、半年(短くても3ヶ月)くらいはかかるのが一般的です。それまでは、会社のキャッシュが回らなければ、譲渡をすることができないのです。

④魅力・強み

譲渡を検討している事業・企業に魅力・強みがあれば、たとえ業績が赤字でも売却できる可能性があります。

 

ただ、気をつけないといけないのは、その「魅力・強み」が売る側の論理ではなく、買う側の論理で決まるということです。

 

つまり、その「魅力・強み」が本当に魅力・強になのかを決定するのは、買う側ということです。そういう意味では、オーナー(或いは代表者)様が思ってもいなかったポイントが買う側にとって魅力的に映る可能性もあります。

 

いずれにしても、冷静に第三者(買う側)の視点から魅力・強みを用意しておきましょう!

この記事の著者

  • 松原良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる-M-A実務のプロセスとポイント

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