運転資金を調達する時、銀行によい印象を与える資料
今回は、資金使途や融資金額の妥当性が重要な経常運転資金について、お話をします。
運転資金には、経常運転資金、増加運転資金、季節資金、賞与資金、納税資金、在庫資金、つなぎ資金、減産資金、赤字補填資金等多くの種類があります。
一般的に運転資金と言えば、経常運転資金が該当します。
〇経常運転資金の算出方法
経常運転資金=売上債権+棚卸資産−買入債務
但し、売上債権の中に回収不能な不良債権がある場合や、棚卸資産の中に使用できない不良在庫がある場合や、粉飾による架空債権や在庫がある場合は、上記算出した金額より大きい数字になります。
また、売上債権と棚卸資産の合計金額が買入債務より小さい場合は、経常運転資金は発生しません。
金融機関に融資金額と共に資金使途を明確に伝えることは重要です。
- その資金は何に使用するのか
- 借入することでどのような成果が得られるのか
- 利益が計上でき返済が確実である点等
運転資金の場合、資金使途の具体的な内容や直近試算表以外の資料を銀行から要求されないケースが多いですが、こちら側から情報を伝えていきましょう。
融資金額・資金使途を確認する資料として資金繰り表があります。予想資金繰り表から確認できるので、融資金額との整合性が見れます。
金融機関から言われてから資料を作成するのではなく、事前に資料を作成し、その場で資金使途等の具体的な説明すると良い印象を与えるので取り入れてみて下さい。
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