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早すぎるM&Aはない!

お問い合わせいただいた社長(以下、社長)の相談内容「会社を売却の検討をしているので、相談したい」というもの。出だしとしては、通常のよくあるご相談内容です。

 

私は、早速アポをとり、対象会社(社長の会社)にご訪問させていただきました。(通常は、初回で対象会社様にご訪問するケースは少ないですが、社長の希望でご訪問)

 

お話を聞くと、売却理由としては、業績不振による先行き不安が売却の理由のようです。これもよくあるケースです。更にお話を聞くと、事業内容としては、マーケットでそれなりの認知もあり、買い手様から見ても、差別化された、或いは、魅力的なものがありそうです。

 

業績的には、残念ながら、コロナの影響もあり、ここ2期連続で赤字、赤字幅が大きく債務超過状態でした。(これもよくあるケースです。)しかしながら、事業に魅力がありそうなすし、社長のモチベーションも高い、条件的にも決してハイボールでなく、色々と覚悟されている。

 

これらの状況から、譲渡できる可能性が全然あるな。と私は感じていました。

 

初回面談ということもあり、目の前にご用意いただいている決算書(その時初見)もほぼ1年前のもの。直近の現状は分からないため、最後の最後に念の為に以下の質問をしてみました。

 

「このまま業況に変化がない場合、キャッシュアウトするのはいつですか?保守的な予想を教えてください」

 

それに対する社長の回答

 

「2ヶ月ほどで、キャッシュアウトします。。」

 

私(心の中で)「オーマイガー!」(すみません。)

 

M&Aの譲渡には、条件に大きな乖離のない買い手候補が見つかってからでも3ヶ月〜半年は必要です。(何かを犠牲にして、或いはスキップして最速で進めれた短縮は可能ですが。。。)

 

恐らくこの社長も ”もっともっと前”に、「このままではまずいな」と考えていたと思います。1年前?2年前?の「このままではまずいな」と思った時が、M&Aの相談のポイントなんです!

 

1年前とか2年前にスタートしていれば、成約可能性、手にできるもの、手に残せるもの全く違ったはずです。絶対の自信を持ってそう言い切れます。そして、「M&Aしたの早まっちゃったなぁ」などとは絶対に思いません。これも自信を持ってそう言い切れます。

 

よぎった時が、相談時(そうだんどき)です!世の中、遅すぎたM&Aはあっても、早すぎるM&A(の相談)はないのです!ご相談は、お気軽にお問い合わせください。

 

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この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる M&A実務のプロセスとポイント

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