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M&A売り手様からの質問に澱みなく回答できますか?

M&Aの交渉過程で売主様から以下のような質問があったとします。(単なる仮定の質問ではなく、実際にも多くのケースで行われる質問です。)

 

売主様(買主様に対して):「どうして弊社の買収に関心を持ったのですか?」と「弊社を買収してどのような(戦略)展開を考えていますか?」

 

一見、何も特別な質問ではありませんね。

 

しかし、買主様は、上記の質問に対して、澱みなく自信を持って回答できないとなりません。適当な回答では、売主様に簡単に(この会社に売却して大丈夫か?と)見透かされてしまいます。

 

また、買主様にとっても、遅くても最終契約調印までに、上記に対して明確に回答できないなら、そのM&Aは失敗します。

 

「何となく良さそうな会社だったから」

「M&Aアドバイザーから紹介があったから検討した」

「どうするかは取得してから考えます」

 

などと、売主様の目を見て澱みなく回答できるでしょうか。最初からこれらの質問に綺麗に回答しなさいと言っている訳ではありません。最初は、「何となくいいかも」でスタートしても全く問題ありません。

 

ただ、最終的には、上記の質問に対して堂々を回答できるための交渉、調査をしなければなりません。

 

枝葉末節問題が最初でななく、「この事業/会社を取得して、自社(買主)のリソースをどう組み合わせてどうするのか」つまり、取得後の精緻な戦略とその実現のための事業計画をしっかり描けないといけません。

 

買主様:「何となく良さそうなので、買います!買ってからどうするか考えます!」

 

それに対して

 

売主様:「分かりました。御社に売却します!」

 

というM&Aは無いですし、あったとしても必ず失敗します。なぜ関心を持ったのか、なぜ買収するのか?買収後どうするのか?売主様に偽りなく堂々と澱みなく説明できるようにしましょう!

この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる M&A実務のプロセスとポイント

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